追記というには長すぎる、愛。

昨日の日記に、追記。
のつもりが、長すぎたから、今日の日記。

2011年2月10日(木)

ハンバートハンバート渋谷公会堂でライブをした。
いまで言うC.C.Lemonホール。でも、いいんだ、わたしには渋谷公会堂

客席数約2000。
だから当然ステージが広い。
今回はその広さを活かした舞台演出が随所に見られたステージだった。

一曲目。
舞台は真っ黒。
背景も真っ黒。
唯一、ステージの中央に赤。
そこには赤いかわいい絨毯が。
魔法の絨毯に乗ってハンバートの2人が演奏を始めた。
遊穂ちゃんの声と良成さんのフィドル
曲は「さよなら君の街」
ふたりぼっちの2つの音が、いきなり、2000人の心を震わせた。

二曲目。
他のメンバーもステージにやってきて演奏が始まる。
ドラムのリズムが鳴ったとたん、真っ黒の背景が一転して白く輝いた。
真っ黒な背景は黒い緞帳で、それがリズムとともに、ドンと落ちて、出てきたのが
三枚の白い幕。
それぞれの上部には「さすらい記」のジャケットと同じ、クロスステッチの絵が。
その絵の中にいたトラにスポットが当たる。
そう、始まった曲は「虎」
《 人の胸に届くような そんな歌が作れたら 》

もう、じゅうぶん、とどいてる。

三曲目、「バビロン」
遊穂ちゃん、良成くんの2人が
バラバラにバラバラのことを歌って最後にひとつになる。
こんなにドキドキする曲、聴けてよかった。

・・・って全部は書ききれないけど、
その、3枚の幕は照明との相乗効果でスクリーンの役割を果たしていた。

ある曲では遊穂ちゃんの正面から光りがあたり、そしてそのスクリーンには遊穂ちゃんのシルエットが浮かび上がった。
5mはある大きなそれでいてかわいい影が、曲のリズムに合わせて踊る。
影絵みたいでかわいかった。
ある曲では、そのスクリーンに朝焼けのような色のグラデーションが映った。
ある曲では、そのスクリーンが緑になって、竹林にきたような気分になった。
高い高い天井もスクリーンの役割を果たしていて、
天井に青い色が映ると、一瞬で、室内なのに、青空の下にいるような気分になった。

「おいらの船」(曲紹介のMCで、「今夜はこのC.C.Lemon丸に乗って船出だ〜」って客席をあおる遊穂ちゃん。)
では、曲に合わせてお客さんみんなの頭が左右にゆれて、
そこに青い光が映って、
波がおこってるみたいになった。

わたしは二階席だったから、2人の表情はよく見えなかったけど、
こうやって、たくさんのものが見えた。
やっぱり、これは大きな会場だから見られた世界。

どんどんとどく。
どんどんひろがる。
もっともっととどけ。
もっともっとひろがれ。

今度はどんな世界を見ることができる?

そんなドキドキワクワクが消えない限り、
わたしはハンバートハンバートの曲を聴き続けるだろう。