『玄牝』という体験

河瀬直美監督の
映画『玄牝‐げんぴん‐』について

感じたことのうちの
ほんのほんの少しでも
書き留めよう

とおもいつつ
言葉にするのに
少し時間が必要。

* * *

愛知県岡崎市にある
「吉村医院」という産科医院。
自分の経験と考えから得た吉村院長の哲学
妊婦は
 ゴロゴロするな
 パクパクするな  ビクビクするな
これさえしなければ
赤ちゃんを楽しく安全に出産できる
という。
その哲学はつまり

 たくさん運動をする
 食べ過ぎない
 楽しい気持ちで過ごす 
こと。
これを実践する場として存在する「古屋」の日々も映っていた。

すばらしい映画だった

  映画を観た

というだけで言い表せない
衝撃的でかつこれからの人生に良い影響を与えてくれる
素晴らしい体験。
たった二時間でこんなにもたくさんのことが得られるのか!

と、ただただびっくり。


河瀬直美監督が用いる手法はドキュメンタリー。
生活している人間の日常を撮る。
だが
《撮影》という非日常が介入するうちに
日常は少しずつ変化してしまう。
だから結果的にドキュメンタリーは変化の記録になる。

人と人が出会い
生まれて
それまでと変わる

それこそが人生の喜びであり醍醐味だ。


たくさんの奇跡に見守られて
わたしが
あなたが
生まれた

生まれたから死ぬのではない
生まれたから生むのだ

男性だって幼児だって
おばあちゃんだって
いつだって生むことができる。

他者と目が合ったときに微笑む。
互いにあたたかい感情が・・・生まれる。


生まれてきて
生きてるから
生み出していきたい


感じたことの
ほんのほんの少し。
しか書けなかった。

時間がないし、

なにより多くの人に観てほしいから

観た人が考える余白は
空けときたいから




わたしが観た日には
河瀬監督本人が来場し
トークショー(質疑応答)があったんだ。
わたしもきちんとまっすぐ手を挙げて
意見(感想)伝えたよ。
そのことだってじっくり書きたいよ。

でも早く書かなきゃ

一秒でも早く
この映画を知ってもらいたいから
観てもらいたいから



ありがとう。